岩手県の代表的なグルメといえば、わんこそばが有名です。わんこそばと言えば、給仕のお姉さんがそばをお椀に入れてくれ、お腹いっぱいになると、給仕のお姉さんが次のそばを、お椀に入れる前に蓋をしてる食事を終了する、といったの食べ方が一般的だと思っていました。
実は、平泉のあたりのわんこそばは事情が異なり、お盆にお椀ががっつりと並び、その中におそばが入っています。このスタイルは、平泉のあたりのわんこそばで、「平泉わんこそば」と言われています。この、「平泉わんこそば」を食べることができる「芭蕉館」を、ご紹介します。
場所は、東北本線の平泉駅から、徒歩30秒です。平泉駅から徒歩3分の場所にも「芭蕉館」があり、こちらと区別する場合は、「駅前芭蕉館」というそうです。
こちらが、平泉駅で、モダンながら、歴史を感じる色合いのきれいな駅舎です。
平泉駅の駅を背にして右側はこんな感じで、芭蕉館が見えます。
そして、お店はこんな感じで、味のある木の看板があり、のれんが入口にあります。
メニューはこんな感じで、わんこそばの他にも、普通のそば屋にあるようなラインナップで、さすがにうどんはありません。
店の奥から店内を見るとこんな感じで、奥が入口で、左側がテーブル席で、右側は座敷になっています。
訪問日には、わんこそばをがっつりと食べたいと思い、天ぷらのない、特わんこそばではない、わんこそばを注文しました。まずは、薬味とつゆが、運ばれてきます。
盆に運ばれてきた薬味をよく見ると、まぐろの山かけと、山菜と漬物、なめこおろしとトビコ、ネギとのりと、かつおぶしです。
薬味に添えられている、能書きを見てみましょう。
わんこそばの由来は、手打ちそばの切りたてを、ゆで上げたものが、伸びて、風味を損なうことを避けるために、「わんこ」という小さなお椀に盛って、そばを食べ終えたら盛りかえるといった、郷土料理から来ています。平泉わんこそばの名称は、わんこそばを、「盛り出し式」といった、独特な方式で提供するので、平泉の地名を冠したそうです。
そして、お店の推奨する食べ方は、お盆の「わんこ」に盛られたそばを、つゆの入った「秀衛椀」に移し入れ、お好みの薬味で、一口で食べるのが、こつだそうです。
そして、お盆に乗って、12個のわんこに盛られたそばが、2段運ばれてきました。
おそば自体が美味しく、薬味とのマリアージュがたまらなく美味しかったので、追加の単位が、1段12杯のそばだったので、あと2段追加しました。(写真は一段分で12杯のそば)
そして、全て完食し、空いている器を見ると、こんな感じでなかなか荘厳です。