
群馬県を走るJR東日本の吾妻線には、1971年に廃止された太子支線がありました。太子支線は、群馬鉄山で採掘された鉄鉱石を輸送するために建設され、現在の吾妻線のルーツとなっています。
群馬鉄山は戦後、国内有数の規模を誇り、採掘された鉄鉱石は索道で太子駅へ運ばれ、ホッパーから貨車に積み込まれていました。旧太子駅には現在もホッパー棟やホームなどの遺構が残り、復元整備されて観光スポットとなっています。
2021年にはホッパー棟が登録有形文化財に登録され、多くの鉄道車両も保存されています。群馬鉄山は1965年ごろに閉山し、太子支線も1971年に廃止されました。
鉱山跡は現在、「チャツボミゴケ公園」として整備されています。園内の「穴地獄」では、強酸性の温泉水の中でチャツボミゴケが生育し、鉄酸化バクテリアなどの働きによって、長い時間をかけて鉄鉱石が形成されています。
旧太子駅とチャツボミゴケ公園を訪れることで、吾妻線の歴史や群馬鉄山の遺構、独特な自然環境を一緒に楽しむことができます。




