
つくば市は、2026年国勢調査でも人口が約2万7000人増加し、全国的な人口減少の中で成長を続けています。その最大の要因は、秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレス(TX)です。
もともと筑波研究学園都市は研究機関の集積地として発展しましたが、交通アクセスの悪さが課題でした。そこで国は、鉄道整備と沿線の宅地開発を一体的に進める「宅鉄法」を制定し、TX建設を後押ししました。
宅鉄法により沿線開発が進み、鉄道利用者を確保できたことで、TXは安定した運営を実現しました。2005年のTX開業後は、つくば市だけでなく千葉県流山市など沿線自治体でも人口増加が進みました。
特に流山市は、子育て支援や住宅の購入しやすさに加え、TXによる都心へのアクセス向上によって大きく発展しました。こうした成功から、茨城県内ではTX延伸を求める声が高まっています。
茨城空港周辺の自治体は、TXを空港まで延伸してつくば市の発展効果を取り込みたいと考えています。しかし、空港へのアクセスだけを考えれば常磐線を活用する方が合理的との指摘もあります。
それでもTXは、宅鉄法による沿線開発と鉄道整備の成功例として高く評価されており、つくば市の人口増加を支える重要なインフラとなっています。今後の延伸計画や沿線地域への波及効果にも注目が集まっています。



