
肥薩線は、2020年7月の豪雨によって大きな被害を受け、特に八代―人吉間では球磨川に架かる橋梁が流されるなど、現在も列車が運休しています。しかし、2033年度ごろの運行再開を目指して復旧が進められています。
一方、人吉―吉松間については、まだ復旧の方針が決まっていません。肥薩線は1909年に全線が開通し、かつては鹿児島方面への主要な鉄道路線として重要な役割を果たしていました。
球磨川沿いの美しい景色や、矢岳越え、大畑駅のループ線とスイッチバックなど、現在では観光路線としても魅力のある区間です。人吉は温泉や歴史的な街並みが残る地域で、駅弁の立ち売りも名物でした。
人吉から吉松にかけては、日本三大車窓の一つである矢岳越えや、標高537mの矢岳駅、スイッチバックの真幸駅などがあります。吉松から隼人までも歴史ある駅や蒸気機関車にまつわる場所が多く、肥薩線の歴史を感じられる区間です。
肥薩線では、蒸気機関車や「SL人吉」など多くの列車が活躍してきました。「SL人吉」は2024年3月に運行を終了しましたが、蒸気機関車は現在も人吉で保存されています。
また、2025年8月の豪雨で被災した吉松―隼人間は、2026年7月に復旧し、運転が再開されています。肥薩線は、歴史や美しい自然、特徴的な鉄道施設が残る貴重な路線です。
筆者は、豪雨災害からの復興を願うとともに、特に思い出深い人吉―吉松間を含め、いつか再び全線を列車で旅できる日が来ることを願っています。








