
JR上野駅11・12番ホームには、厨房も店員もいない「セルフ駅そば」が設置されています。利用者は自動調理販売機で注文し、約90秒で温かいそばを受け取れます。
実際に提供された「たぬきつねそば」は、冷凍食品を急速解凍する技術によって高い品質を実現しており、有人店舗の駅そばと比べても大きな遜色はありませんでした。一方で、価格が一般的な駅そばより高いことや、食べ残しやつゆなどの残滓(ざんし)処理が課題として挙げられています。
近年、このような無人全自動調理販売機は、人手不足や人件費の上昇を背景に、駅や空港だけでなく、病院や工場、社員寮などにも導入が広がっています。東京都も全自動調理機による営業を「飲食店営業」の一形態として認めるなど、普及に向けた環境整備が進んでいます。
今後は利便性向上が期待される一方で、価格や残滓処理などの課題を解決する必要があります。無人駅そばには大きな可能性がありますが、本格的な普及にはまだ時間がかかると考えられています。

