
秩父鉄道、鹿島臨海鉄道、三岐鉄道、水島臨海鉄道の4社は、旅客輸送と貨物輸送の両方を行う共通点を生かし、2026年7月から「貨物・旅客4社連絡スタンプラリー」を開催しています。鉄道貨物輸送の環境面での利点を知ってもらい、各社の路線への誘客につなげることが目的です。
4社のうち、秩父鉄道と三岐鉄道は太平洋セメントを親会社とする関係にあり、水島臨海鉄道と鹿島臨海鉄道は第三セクターとして設立されています。特に鹿島臨海鉄道は、もともと貨物輸送を目的に設立され、1970年に鹿島臨港線を開業しました。
その後、一時的に旅客輸送も行いましたが、利用者が少なく終了しました。しかし、1985年に国鉄に代わって水戸~北鹿島間を大洗鹿島線として運営し、本格的な旅客輸送を再開しました。
これによって、貨物と旅客の両方を扱う鉄道会社となりました。2026年3月期の鹿島臨海鉄道は8期ぶりの黒字となり、旅客運輸収入が約6億4000万円、貨物運輸収入が約3億円となっています。
旅客と貨物の双方が収益を支える構造になっています。また、同社は貨物専用線や貨物駅を活用した特別列車や旅行商品、サッカー観戦客向けの特別列車なども展開しています。
かつては利用者がほとんどいなかった貨物専用線を、現在では鉄道ファンや一般客が楽しめる観光資源として活用しています。このように鹿島臨海鉄道は、旅客と貨物の両方を扱う強みを生かしながら、地域交通や観光にも貨物鉄道を活用することで、安定した経営と新たな利用価値の創出を目指しています。


