石北線と釧網線の存続協議が始まった背景
JR北海道は、利用者が少ない8つの線区を「黄線区」と位置づけています。特に黄線区は、JR単独での維持が難しいとされる区間です。
まず、JR北海道は2024年4月に上下分離方式の導入を提案しました。しかし、設備管理を担う沿線自治体から強い反発を受けました。そのため、JR北海道は2024年9月に上下分離案を撤回しました。
こうした経緯を経て、国と北海道が主導する協議会が発足しました。加えて石北線についても、地域の移動手段をどう守るかが議論されています。
石北線と釧網線が抱える厳しい赤字状況
協議の対象となった2つの路線は、どちらも巨額の赤字を抱えています。具体的には、2023年度における両路線の赤字額は次の通りです。
| 路線名 | 対象区間 | 2023年度の赤字額 |
|---|---|---|
| 石北本線 | 新旭川〜網走 | 52億2,800万円 |
| 釧網本線 | 東釧路〜網走 | 18億700万円 |
表のように、石北線は単年度で52億円を超える大幅な赤字です。また、釧網線も18億円以上の赤字となっています。そのため、現状のまま運行を続けることは容易ではありません。このように、持続可能な運営体制への見直しが急務となっています。
石北線や釧網線の観光利用をどう伸ばすか
2024年10月27日(日)の初会合では、今後の方向性が話し合われました。
まず、石北線の会合は北見市で午前10時から開催されました。こちらでは、幅広い視点から路線の利用促進策が検討されました。
次に、釧網線の会合は弟子屈町で午後3時から開かれました。実際に釧網線は国立公園や世界自然遺産を抱える観光路線です。そのため、観光列車の運行や観光客の誘致が主な論点となりました。なお、釧路市の担当者は関係者が同じ方向を向く重要性を強調しました。
石北線に関する協議の今後のスケジュール
今後のワーキンググループは、各線区で全3回ほど開かれる予定です。特に具体的な予定は以下の流れで進められます。
- 第2回会合:2024年11月〜12月
- 第3回会合:2025年1月〜2月
- 方針取りまとめ:2027年3月末まで
例えば、第2回は2024年11月から12月にかけて行われます。さらに、第3回は2025年1月から2月頃に開催される見込みです。そして、2027年3月末までに抜本的な改善方針をまとめます。このように、石北線の将来を決める議論が本格化していきます。
石北線などに関するあいえすの見解
特急オホーツクは毎年乗っていますが、北見を過ぎると自由席はガラガラでした。一方で釧網本線のノロッコ号は全車指定席で満席の盛況ぶりです。そのため観光施策の強化が存続の大きな鍵になります。
例えばゆったり過ごせる車両の投入が効果的です。また川湯温泉での入浴や北浜駅でのカフェなど、長時間停車で地元を体験できる仕掛けも有効でしょう。石北線を含め、観光と物流を軸にした新たな収益構造への転換が期待されます。





