福井県のカニのシーズンの、11月と12月にしか食べることのできない、「まつ田せいこ丼」を紹介したいと思います。2021年の今シーズンは、来年の2022年の1月4日までだそうです。
んっ??まつ田せいこと言えば、1980年代のあのぶりっこアイドルの??と、思うかもしれません。しかし、この 「まつ田せいこ丼」 は、福井市内にある、「魚屋の喰い処まつ田」のスーパー看板メニューの名前で、セイコ蟹の丼なのです。つまり、まつ田のセイコ蟹の丼→まつ田せいこ丼といった、オヤジギャグ心をくすぐるネーミングなのです。
そもそも、セイコ蟹とは、福井のあたりの「越前ガ二」の雌のことを、こう呼びます。金沢のあたりでは、香箱ガニ(こうばこがに)と呼ばれているそうです。では、「越前ガニ」と「松葉ガニ」と「ズワイガニ」の違いは?…答えは、水揚げされた港です。つまり、ズワイガニが、福井など北陸地方で水揚げされると、「越前ガニ」で、山陰地方で 水揚げされると、「松葉ガニ」 で、その他の 地方で水揚げされると、「ズワイガニ」になります。
何故、この 「まつ田せいこ丼」 が人気かというと、こちらが、「越前ガニ」の、2020年11月現在の1杯のお値段です。
と、この値段が、リアルな越前ガニの値段なのです。越前ガニのメスのセイコガニは、大きくても300gまでで、150〜200g程度の物が、通常の大きさです。この、「セイコガニ」を2杯分の、とろけるような内子と、はじける食感の外子と、濃厚なカニ味噌と、美味しいカニの身を、 殻から取った出汁で炊いたご飯に乗せた、言うなれば「丼ぶり界のアイドル」なのです。しかも、私の訪問時には、お値段は、4,000円(税別)でした。越前ガニ0.8㎏が22,000円(税別)を考えると、かなりお値打ちに、越前ガニが堪能できます。以前には、公式ホームページに値段が乗っていましたが、最近は、時価としか書かれていないのと、人気店なので、訪問前には、事前に電話で予約し、その時に値段を確認しましょう。電話番号:0776-89-2740
「魚屋の喰い処まつ田」 の公式ホームページ:https://etizenkani.jp/
場所は、こちらです。
福井駅からのバス停が、一応、店の目の前にありますが、本数が絶望的に少ないので、よく時刻を確認してから行くか、比較的本数が多い、福井駅からの京福バスの、 「越前海岸ブルーライン」 に乗車し、終点の「波の華」で下車し、10分位歩くと到着します。「越前海岸ブルーライン」は、1~2時間おきに、福井駅から運転されています。
駐車場入口には、のぼりと看板で、「まつ田せいこ丼」を、猛プッシュしています。
駐車場内には、何故かバナナジュースの専門店が…
せっかくだから、食後にいただきましょう。なかなか美味しいです。
道路側から見たお店は、こんな感じです。
お店の入口正面側は、こんな感じで、左側では、魚やカニやイカなどを直売しています。
お店の入口横には、顔出しパネルがあります。お好きな方は、記念にどうぞ!
予約したので、店員さんにその旨を伝えましたが…
待合室に案内されてしまいました。やっぱ、混んでいましたね。
ようやく店内に案内されました。この頃、新型コロナが流行していてワクチンもなかった時期ですが、三蜜といった言葉はどこへやら…
今回は、強力なスポンサーと一緒だったので、追加注文で、刺身の盛り合わせも頼みました。8点盛りの 豊富な海の幸で 、 この日は、ぶり・ひらまさ・めじまぐろ・すずき・さわらあぶり・鯛・あおりいか・梅貝 でした。
刺身をいただいていると、満を持して、「まつ田せいこ丼」が運ばれてきました。
「まつ田せいこ丼」 のみ、クローズアップします。
「セイコが二」の足の部分です。2杯分の足が丁寧にむかれ、きれいに盛り付けられています。
そして、プチプチとした食感が魅力の、外子です。
カブの部分も、丁寧に殻から外されています。
そして、甲羅を移動させると、内子とカニ味噌がまじった、この丼の中の、一番美味しい部分が出てきました。まあ、見た目は美しくありませんが、口の中に入れると、悶絶級の美味しさが、口の中に広がります。
ここは、店員推奨の食べ方に従い、裏返した甲羅に、醤油を注ぎ、甲羅に残っているカニ味噌と混ぜて、丼全体に、回しかけてみましょう。
少し食べたところです。 殻から取った出汁で炊いたご飯 徒マリアージュし、グウの音が出ないくらいの美味しさです。
そして、完食しました。ごちそうさまでした。