崎山駅の現状と建物の見どころ
崎山駅は、建物全体が大きく歪んだ個性的な佇まいで知られています。例えば、正面の出入口サッシは傾いており、動かない状態です。さらに、屋根の一部には穴を塞ぐ青いシートが張られています。駅舎の左側から屋根にかけては、緑のツタがびっしりと生い茂っています。
倒壊の危険が心配され、2021年頃には一時的にフェンスで囲まれました。しかし、安全確認や補修を経て、現在も待合室として使われています。また、傷んだ外観とは異なり、待合室やホームはきれいに清掃されています。そのため、現地には地域住民や訪問者が思いを綴る駅ノートも置かれています。木造駅舎の素朴な温もりを肌で感じられる場所です。
崎山駅がある田川線の運行状況
崎山駅が位置する平成筑豊鉄道田川線は、行橋駅と田川伊田駅を結びます。全長26.3kmの区間には、地域の生活を支える列車が行き交っています。まず、運行本数は日中におよそ1時間に1本の割合です。走行する車両は、基本的に1両編成の軽快気動車が主力となっています。
また、週末を中心に観光列車「ことこと列車」が運行される日もあります。普通運賃のほか、全線で使える1日フリー乗車券「ちくまるキップ」も便利です。のどかな田園風景を眺めながら、気軽に列車旅を楽しめます。列車から降り立つと、静かな山あいの風景が目の前に広がります。
崎山駅の歴史とバス転換の行方
崎山駅の歴史は、1914年(大正3年)に鉄道院の信号所として始まりました。その後、1956年(昭和31年)に正式な旅客駅へと昇格しています。旧筑豊炭田の石炭輸送を支えた路線であり、大正期の面影を今に留めています。しかし、少子高齢化による利用客減少や設備の更新費用が大きな重荷となりました。
その結果、2026年3月25日(水)の協議会でバス転換の方針が決議されました。当初の案では2028年度末の廃線が想定されていました。ただし、移行準備の都合などから、具体的な運行終了時期は再検討されています。このように先行きの調整が続く今、歴史的な駅舎の姿に改めて関心が寄せられています。
あいえすの見解
最近は木造駅舎の取り壊しニュースをよく耳にします。崎山駅のような建物を取り壊すなら、しっかりとした記録が必要です。そのため、地方公共団体によるメディアでの記録保存が欠かせません。
また、活用や保有ができる個人や団体への無償譲渡も有効な選択肢です。一方で、改造や保存にかかる費用には公費助成が求められます。地域全体で文化財を守っていく意識が大切だと強く感じます。





