JR東日本とJR北海道は、インターネット予約サービス「えきねっと」で提供している「トクだ値」などの通年割引商品を、2026年9月から10月にかけて順次終了すると発表しました。代わりに、28日前までの予約で50%割引になる「トクだ値スペシャル28」などを導入しますが、対象は平日や特定の期間に限られます。
そのため、土日や直前の予約では割引を利用しにくくなり、利用者からは実質的な値上げだという批判が相次いでいます。特に、以前の「週末パス」廃止時に、JR東日本が「トクだ値」などの割引商品を拡充すると説明していたことから、今回の廃止は説明と矛盾しているという不満が広がっています。
また、ライブや旅行などで新幹線を利用する人からも、交通費の負担が増えることへの不安や怒りが出ています。さらに、割引をなくすことで、JR東日本がこれまで進めてきたチケットレス化にも逆行するのではないかという指摘があります。
一方で、今回の変更には、混雑する土日や繁忙期は割引を減らし、利用者の少ない平日に割引を集中させることで、混雑緩和と収益向上を図る狙いがあると考えられます。今回の施策は、JR東日本側にとっては収益性や混雑の平準化を目的とした合理的な判断と考えられます。
しかし、これまで「便利でお得」として利用者を誘導してきた割引制度を相次いで廃止したことで、利用者との信頼関係が揺らいでいることが大きな問題となっています。