E723系の運行区間と運転開始日
JR東日本は、奥羽本線の福島〜新庄間(山形線)に新型車両を投入しました。形式名はE723系5000代です。なお、2026年9月19日(土)より営業運転を順次開始しました。初日には福島駅と山形駅で記念セレモニーも開かれています。当面は福島〜山形間を中心に走る計画です。普通列車として運行されるため、特別な料金や予約は必要ありません。つまり、乗車券のみで誰でも気軽に乗車できます。
- 形式名:E723系5000代(2両編成)
- 最高速度:110km/h
- 投入本数:11本(計22両を予定)
- 運行区間:奥羽本線 福島〜新庄間(山形線)
山形線は、山形新幹線「つばさ」と同じ線路幅1,435mmの標準軌を採用しています。そのため、一般的な狭軌の在来線車両を転用できません。実際に、山形線専用の新型車両が新造されるのは約27年ぶりです。これは1999年の701系5500番代以来となります。また、老朽化した719系5000番代を置き換えるため、2両編成11本が順次導入されます。
E723系の座席と車内設備
E723系の車内における大きな変化は座席配置です。かつての719系はセミクロスシートでした。しかし、本形式では全席がロングシートへ変わりました。特に、座席のモケットには地域の特色である「べにばな」色が採用されています。さらに、1人あたりの座席幅は従来の450mmから470mmへ拡大されました。そのため、座り心地のゆとりは向上しています。
また、現代の利用環境に合わせたバリアフリー化も進められました。例えば、各号車には車いすやベビーカーに対応したフリースペースが計2箇所あります。加えて、トイレは従来の和式から電動車いす対応の大型洋式トイレに刷新されました。車内防犯カメラや非常通話装置も設けられ、安全性が大幅に高められています。
E723系に施された工夫とコストカット
走行性能の面では、難所である板谷峠の急勾配に対応した機能が備わっています。例えば、先頭台車には増粘着装置が取り付けられました。この装置により、秋の落ち葉や冬の積雪による車輪の空転や滑走を防ぎます。
一方で、車両の製造コストを抑える工夫も随所に見られます。具体的には、車体側面の裾絞りをなくしたストレート車体を採用しました。また、連結面にあった妻面窓は省略されています。さらに、側面表示器は2両に1箇所で、前面とともに3色LEDを採用しました。加えて、ドア上の案内画面はなく、運転室背面にバス型液晶が1台あるのみです。このように、E723系は安全性を確保しつつ、徹底的なシンプル化を図っています。
あいえすの見解
新型E723系のオールロングシート化は0点です。首都圏の電車と変わらない車内には旅情がありません。そのため、峠駅で力餅を買う光景も旅情破壊に感じてしまいます。混雑と無縁な区間のロング化は、コストカットのためでしょう。また、50系から719系に変わった当時の居住性改善が懐かしいです。
一方で、夜間に板谷から庭坂の間で見下ろす福島盆地の夜景は格別です。本数の少ない普通列車だからこそ、新幹線以上の優越感に浸れます。







