
JR北海道は、室蘭本線の不通を受け、9月8日と9日に札幌―函館間を函館本線の山線経由で結ぶ「特急ニセコ」を増発すると発表しました。山線経由の普通列車を乗り継ぐ場合は8~10時間、臨時快速列車や代行バスを利用する場合でも6~7時間ほどかかりますが、特急ニセコなら約5時間半で札幌と函館を直通で結べます。
大きな荷物を持つ旅行客や高齢者にとっても、乗り換えが少なく快適な移動手段となります。今回の増発によって、函館本線の山線が非常時に幹線の代替ルートとして十分に機能することが改めて示されました。
山線は北海道新幹線の札幌延伸後に廃止される方針ですが、室蘭本線だけに依存する輸送体系の弱さも明らかになりました。災害や事故によって主要路線が不通になる可能性が高まる中、JR北海道や行政は今回の経験を生かし、緊急時に山線経由の迂回特急を早期に運行できる体制を整える必要があります。
特急ニセコの増発は、北海道の鉄道網における代替ルートの重要性を示す事例となっています。

