
9月10日に室蘭本線が全面復旧し、初めての週末となった9月12日、筆者は洞爺駅から長万部行きの普通列車に乗車しました。列車は徐行運転の影響で約7分遅れていましたが、車内はほぼ満席でした。
特に印象的だったのは、秘境駅として知られる小幌駅です。道路がなく、列車でしか訪れることが難しい駅ですが、約20人もの乗客が下車しました。
駅には売店や観光施設などがないにもかかわらず、多くの人が訪れたことから、小幌駅そのものが観光資源として機能していることが分かります。多くの乗客は約30分ほど滞在して東室蘭方面へ戻ったとみられ、小幌駅を訪れること自体が旅の目的になっていると考えられます。
今回の室蘭本線の復旧では、災害時のう回路線としての鉄道の重要性が注目されました。一方、小幌駅の利用状況からは、鉄道には移動手段だけでなく、観光資源としての価値もあることが示されています。
特に過疎化が進む北海道において、小幌駅は「列車でしか行けない」という特徴によって、今なお強い集客力を持つ駅であることが分かります。



